事故対策のシミュレーション実施中
 訪問した女川原子力発電所は三陸海岸になる東北電力の発電所です。今回の震災で、最高9.1mとされた設計上の想定を超える13mの津波に見舞われましたが、海抜14.8mの地点に設置されていたため非常用電源が確保され、冷温停止状態にすることができました。発電所は避難所とはなっていませんでしたが、被災者が自主的に避難してきたため、敷地内の体育館を開放し、当時最大360名を収容して、食事などを提供したそうです。
 今回、女川原発は安全に冷温停止することができましたが、想定を超える災害に見舞われた場合、被害の程度は甚大になる可能性が高く、しかも長期に渡り、住民の皆様の生活に大きな影響を与えます。いま、様々な自然エネルギーが注目を集めていますが、すぐに今の原子力全てを置き換えることはできません。しかし、これらの自然エネルギーの研究を推進していく必要はあると思います。また、それと同時に、いま、節電が叫ばれていますが、省エネ製品や送電ロスを低減する技術、蓄電技術の開発など、みんなで知恵を絞って電力を使わないようにしていくことも考えていく必要があると思います。

 2011年3月11日に発生した巨大地震では、尊い多くの命が失われ、たくさんの方々が今でも避難所暮らしを余儀なくされています。亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、一日も早い復興を願ってやみません。被災された方々は、家を無くされたという暮らしていく上で物理的な困難な状況とともに、仕事場を失われたという金銭的に困窮されている方々、そして何よりもかけがえのないご家族を亡くされた方々による精神的な苦痛を伴っている方々も多くいらっしゃると思います。もちろん、ご家族だけでなく、家や職場を亡くされた方、慣れない場所での暮らしによる精神的な苦痛も大きいと思います。
 7月25日、26日に自民党県議24人で宮城県の石巻市と女川町を訪れ、被災地の現状を視察し、炊き出しの支援を行ってきました。被災地の現状は、まだまだ復興には程遠く、壊滅的な状況のままという印象でした。私たちは、まずは、被災した方々のために、石巻市の「松巌寺」さんの境内にて炊き出しを行い、その後女川町の被災状況、および女川原発の現状を確認いたしました。少しでも東北の皆さんの心の支えになることができればと思って行ってまいりました。

横浜ベイスターズさんにご提供いただいた帽子やハックドラックさんご提供の医療品、清涼グッズ、活性炭入りマスク、衣料品なども皆さんにお配りしました。

東北被災地への炊き出し支援

宮城県石巻市と女川町

私は横浜中華街の「江戸清」の豚まん、あんまんの係でした。蒸かしたては皆さんに大好評でした!

子どもたちには「Jリーグ」さんにご提供いただいたサッカーボールのプレゼントも。

巨大なタンク?や樽も流されていました。

建物中に車が押し流されています。

建物の上まで津波の跡があり、津波の高さを感じます。

左は横倒しになっているビル。津波の恐ろしさを感じます。

積み上げられた生活用品。皆様のたくさんの思い出が詰まっている品々かと思います。

三浦スイカも皆さんに食べていただきました!

なぜかハエたたきの係も。ハエ取り紙にもハエがいっぱい。豚まん、あんまんは蓋をして提供しましたので、衛生面も大丈夫です!

自民党神奈川県議会議員24名と宮城県議会議員、被災地の市会議員さんや幹事長の方との記念撮影

女川原子力発電所

炊き出しの準備中。

がんばろう!の文字がところどころにありました。

復興作業をする現場。

電信柱もこの通り曲がっています。

民家の中も被災したまま。

津波により広範囲に何もかもが押し流されてしまった被災地。車で数十分行っても同じような状況です。