平成19年  商工労働常任委員会 - 1003日−01

平成19年  商工労働常任委員会

◎《委員会記録-平成19年9定-20071003-000004-商工労働常任委員会》

1 開  会

2 記録署名委員(内田・安藤の両委員)の決定

3 日程第1を議題

4 同上質疑(所管事項も併せて)

他、委員質疑続く

 

内田委員

 ただいまの菅原委員、それから先ほどの服部委員、昨日の鈴木委員に加えまして、観光振興について質疑をさせていただきたいと思います。

 先月、当常任委員会におきましては、県外調査で北海道の方を訪問させていただきました。その中でやはり食と観光、それからニセコの外国人観光客の誘致については非常に勉強になりましたので、そのことを踏まえた上で質疑に入りますが、今、観光立国日本ということで国としての計画がございます。

 その中では、やはり観光立国をしていくことは地域の産業観光の推進、それから文化観光の推進、そしてさらに各地域の特産品を取り上げたり、すそ野の広い分野であると思います。また、日本の伝統を大切にした和のコンテンツの情報発信、またネットワーク化することによって、世界の中で日本がどうあるべきか、その位置付けにも関連付ける問題です。

 先ほど服部委員から、この世界の中で私たちの日本のあるべき観光の視点で質疑があり、それから県の組織を更に強めていただきたいというような要望がございました。私も同様に強く思っております。

 まず、外国人の誘致について、ニセコの視察を踏まえお伺いします。ニセコの方ではオーストラリア人の社長がまず夫婦で始めた事業が今は年間3万人の利用客があり、国内外問わず観光客の誘致に貢献しているということで、そのことについて特に感心をいたしました。

 この神奈川県におきましては、そうした満遍なく広くといったようなターゲットがあると思いますが、やはり北海道を見習いながらも、こうしたあるターゲットを絞っていくような考え方で外国人の誘致に努めているのかいないのか、その状況についてお伺いしたいと思います。

観光振興担当課長

 外国人誘致に対する考え方とターゲットをどういうふうにしていくのかという御質問ですが、御案内のとおり国においては2010年に外国人観光客を1,000万人にするということでいろいろな場で報道されているとおりでございます。

 その中で、現在、訪日来客数のベスト5といいますと、韓国、台湾、米国、中国、香港ということで2006年現在の順位ベスト5と言われているところでございます。

 その中でこの重点地域の絞り込みということを、国もそうですが東アジアに置いております。特に韓国、中国、台湾といったところを神奈川県の場合には中心として誘致に努めております。

 具体的にはどのようにしているのかということですが、ビジットジャパンと地方連携を重視しており、その上で、具体的に誘致活動をしております。一つは富士山を中心とした富士箱根伊豆国際観光テーマ地区というのがございます。

 それから、一都三県での連携というのがございます。それから、羽田空港の再拡張・国際化、神奈川口構想を視野に入れ、外国人客の誘致に向けて県と横浜市、川崎市と合わせて集客プロモーション事業などの取組を協働でやっています。

内田委員

 北海道におきましては、例えばニセコでは、やはり先ほど申し上げましたようにオーストラリア人に向かって集中することによって、その地域に国際的な中でもオーストラリア人を呼び込めるといったような実態もございますので、そういったほかの面からも考えていっていただきたいと思いますが、北海道庁の経済部観光のくにづくり推進局の担当の話では、北海道の全体的な観光誘致に関して申し上げますと、やはり北海道以外からの観光客よりも、北海道の中からの観光客が多いということで意外な感じがしましたが、比率は神奈川県におきましては、先の6月定例会の当常任委員会では、特にそのデータというのはないということだったのですが、おおよその目安となるようなデータがございましたら、いま一度教えていただきたいと思います。

観光振興担当課長

 あえて申し上げれば二つほどありますので御紹介をしたいと思います。

 一つは、神奈川県で実施しています観光客動向分析調査、これは地域別でありますが、時期を限定しております。この調査は昨年度、秋と冬に実施いたしました。その中で、秋は県内の主要な観光施設ですとか観光イベント会場、27箇所において、その来場者に対する約2,000人の対面アンケートによる調査でございます。

 それからもう一つ、冬にも実施いたしました。箱根地域を中心とした宿泊施設にアンケート用紙を設置していただいて、約1,000人の宿泊客の方から回答をいただきました。その集計結果から見た県内、県外の割合でございますが、この調査によりますと、日帰り客が7割以上を占めた秋の調査で、県内客が約6割、それから県外客が約4割です。県外客のうち半数は東京都在住という状況が日帰り客の中では出ています。

 それから、二つ目の宿泊客を対象とした冬の調査でございますが、県内客が約4割、それから県外客が約6割、県外客のうち半数は、日帰りと同じように東京都在住の方が多いということでございます。

 それから、もう一つの調査ですが、これは今年1月から始まりました国土交通省の宿泊旅行統計調査の、これも一時期の四半期の調査結果でありますが、これは宿泊客に限定したものであります。最も新しい平成19年4月から6月までの3箇月の調査結果でございますが、神奈川県の宿泊客数は約269万人でありました。このうち県内客は73万人で約3割、それから県外客は182万人で約7割といった結果が出ております。

内田委員

 やはり3割が県内ということで、普段から県外の観光客の方に周知が少ないのではないかと思いますが、やはり北海道と同じように、これから県外の方に向けてのPRなどが必要だと思います。そのような取組については、県としてはどのような形で行っているのか、お伺いしたいと思います。

観光振興担当課長

 かながわツーリズム推進指針のベースは、すべて県外からのお客様にいかに多く来ていただくかという精神でつくられておりますが、考え方としましては、まず観光資源の一層の魅力創出が必要です。それから、国内外への効果的な情報発信が必要です。

 それから、リピーター化につながる受入体制の整備が必要になってきます。その上で様々な事業を展開しているわけです。その象徴たるものの一つは「秋の神奈川再発見キャンペーン」、それから冬、宿泊客増を目的としました「冬の神奈川再発見キャンペーン」でございます。それから、県外での物産観光展を大体年間平均7回ぐらい実施しております。それから、その他には誘致のために「観光かながわNOW」のホームページでございますが、現在、国内はもとより外国語4言語を入れましたトータル5言語でホームページを立ち上げております。

 その他にターゲットを絞ったということで、教育旅行の誘致、東北及び名古屋、関西の方にキャラバンで出掛けています。今年も実施予定でございます。

 その他に旅行会社との連携による旅行商品化等々を行うことによって、神奈川県への誘致客を増やすということで取り組んでおります。

内田委員

 大体の事業の取組については理解をいたしました。神奈川県については、2009年には開港150周年という企画もございます。そして、歴史的に見ますと、神奈川県は海外との交流が初めに始まったところでありますので、また日本の中においてもその流れをくんで、神奈川県がリーダーシップをとって是非とも観光振興に努めていただきたいと思います。

 また、神奈川県内そして県外の観光客を誘致することはもとより、国際的に見ましても神奈川県というのが周知できるようなリーダーシップを是非ともとっていただきたいと思います。

 次に、地域の観光の魅力とは何かということについて話を転換していきたいと思います。観光振興に取り組んでいるということは、ニセコでは例えば地域産業であるキノコだとか、それから函館の方では魚介類などがございますが、そういった自然を生かして地域の産業を活性化させていると思います。

 神奈川県の観光資源は様々ございますが、その中でも東京湾、また横浜港なども一つの大きな魅力になると思われます。特に海外旅行などに行きますと、港湾、それからブリッジ、こういったところは本当に人気がございますので、是非ともその整備を含めて考えていっていただきたいと思います。

 先ほどございましたが、今度21世紀船出プロジェクト、秋の観光振興に向けて始まっていると思いますが、いよいよこの9月29日、30日、10月6日、7日、13日、14日と水上タクシーの試運転があると思います。こういった運行実験が始まったり、様々なプロジェクトが行われるようですが、改めて事業の概要についてお伺いしたいと思います。

観光振興担当課長

 まず21世紀船出プロジェクトについてでございますが、昨日、参考資料としてお配りさせていただきました「ディスカバー首都圏07ぐるり周遊ブック」が21世紀船出プロジェクト実行委員会でまとめられた冊子でございます。詳細につきましては、すべてこの中に網羅されておりますので、概要だけお話をさせていただきたいと思います。

 御存じのとおり八都県市が主体となって3年前に発足して、今年度は3年目でございまして、この運行実験を中心としたプロジェクトが実施されている最中でございます。

 このプロジェクトは、首都圏の共通の財産である東京湾を軸とした首都圏の広域観光振興を目的としております。具体的な事業といたしましては、先ほどもお話がありましたが、東京湾における海上交通の活性化が目的の一つであります。

 そして、新しい観光魅力の創出を目指した東京湾における旅客船運行実験、これは今回8コース設定いたしまして、実験をさせていただいております。

 二つ目に、首都圏における広域周遊ですとか、回遊を高めるために首都圏広域周遊モデルコースを御紹介しております。できるだけ不公平がないように公平に回れるようにモデルコースもつくられております。それにプラスして、旅行会社の協力によって旅行商品化をしております。

 三つ目には、首都圏の観光ですとか物産の魅力を首都圏内外にアピールしたいということで、首都圏観光キャンペーンというものを実施しております。

内田委員

 こちらのパンフレットを拝見させていただきましたが、モデルコースというのがこの中にありますが、見ると移動手段として車と書いてあるので、車で行かないといけないのか、それとも何か船を使って行けるようなコースを必ず入れてあるのか。細かい点ですがお伺いしたいと思います。

観光振興担当課長

 実は八都県市といいましても、東京湾に接していない県市があります。したがいまして、この東京湾だけの話では話が進みませんでした。したがいまして、東京湾と内陸部も含めて、東京湾だけではなくて都県市を周遊するようなコースを中心につくりました。それに船の運行実験を使ったコースも入れたのですが、運行実験そのものは期間が1日だけというのが多いために余り使われておりません。むしろ旅行会社による商品化の方でこの船を使っていただいているということでございます。

内田委員

 まだ運行実験の段階ですから、将来、またこういうパンフレットが作られるときには、船を主に使ったものとかといったもののほうが見やすいので、もし船の実験が終わって使えるようになりましたら、またその特集を組むといったこともアイデアとしては考えられると思います。

 さて、この東京湾を観光に生かす海上交通については、とても夢のある取組だと思いますので、引き続き取組をしていただきたいと思いますが、今まで民間でやってこられなかったのは、様々な問題があったからだと思いますが。今回の運行実験はそのような課題も含めた検討を行うための実験であると思いますが、どのような課題があるのですか。

観光振興担当課長

 課題についてはたくさんありますが、その中で今までも東京湾で2点間を結んだ定期航路というのは過去にありました。しかしながら、それがほとんど今ないのは、基本的には利用者が伸びなかったこと、いわゆる採算性がとれないという理由であります。

 それから、課題につきましては、平成17年度に東京湾における水上交通を活用した観光の調査というのを実施しました。その中で海上交通の問題点として挙がりましたのは、航路情報の不足、要するに余り伝えられていないという声が第一に挙げられたということがあります。したがいまして、潜在的なニーズはあるのですが、それが埋もれてしまっているということでございます。

 それから、今回運行実験をやる、特に船に関しては運行実験をしているわけですが、ニーズが不透明だということで、要するに、どのくらいのニーズがあるのだろうかということは大きな課題の一つでもありました。これを新しい事業に取り組もうということで前向きに取り組んでいく必要性があるのですが、運行事業者においてもこのニーズの把握がやはりできていないという状況が課題としてあるということでございます。

 それから、東京湾は産業利用が優先されている結果、旅客船の接岸環境がハード面で余り良くない状況があります。例えば一つは、乗り場までのアクセスの利便性ですとか、それから各港湾の魅力付けみたいなものが、横浜は現在の中では最も良いのですが、特にそのほかのところになりますと、必ずしもそういう状態ではないということが言えると思います。

 今回のこの船出プロジェクトで取り組む旅客船の運行実験ですが、こういった課題が、この結果の中で整理されると思いますが、これがきっかけになって、この東京湾に船が定期航路としていくようになればいいなと強く願っております。

内田委員

 なかなか難しい点が多々あるようですが、これからも引き続き港湾の整備や、また観光客の誘致を図っていただきたいと思いますし、八都県市での広域的な取組ということで、船出プロジェクトにも期待をいたしております。

 次に、物産について、特に神奈川らしさというものは何だろうか。これを県の方でも取り組んでいるとは思いますが、この点に関して、先に県外調査で行った北海道さっぽろ「食と観光」情報館を視察いたしまして、やはり観光の魅力として土産物とか、また地域の物産は特に大きな魅力だと思いました。

 そこで、アンテナショップとして神奈川県ではかながわ屋というのがございますが、そのかながわ屋についてどんなふうに活動を行っているのか、また運営状況についてお伺いしたいと思います。

観光振興担当課長

 御質問のありました県産品のアンテナショップとして開設しておりますかながわ屋の運営状況についてお答えいたします。御承知のとおりシルクセンターの1階に平成16年4月にオープンいたしました。今年で4年目を迎えました。オープン以降の3年間の運営状況でございますが、来店客数は平成16年度が3万9,000人、3年目の平成18年度は約4万4,000人ということで12%の増加になりました。

 それから、年間売上げの方でございますが、1年目の平成16年度は約1,500万円、そして3年目の18年度は約2,000万円ということで31%の増加となっております。この数値で決して喜んでいるわけではありませんが、更に売上げをもう少し伸ばしていかなくてはいけないということでございます。

 その中で、アンテナショップの重要な役割の一つとして販路開拓機能という目的を持ってやっておりますが、取扱品目もオープン当初は33社、259品目だったのですが、直近の平成19年7月末現在では105社、1,072品目がこのかながわ屋に展示している状況でございます。取引事業者数で約3倍、品目数で約4倍以上の規模にはなっております。

内田委員

 1,072品目に増えたということで、この中で例えばどんなものが売れている物か分かりますか。また、かながわ屋というものがアンテナショップとして若い人たちから見て魅力的なのかといった視点でお伺いしたいと思います。

観光振興担当課長

 魅力的な店舗かどうかということですが、実は人の流れは、みなとみらい線ができれば大分良くなるだろうという見込みの中で、それから大桟橋にはもともと外国航路の客船が相当増えてございます。そういうことで人通りが大変増えるだろうと見込みを立ててシルクセンター1階に移転しましたが、見込みが外れましたのは、みなとみらい線開通による人の流れが多くならなかったということでございます。ただし、一方で今外国船が大変、大桟橋に多くまいりますので、外国船が着いたときは必ず今、イベントでブースを出して販売しているのですが、やはりその日は売上げが良いです。

 そういうことからしますと、人の流れがもっともっと良いところに出た方が良いとは思いますが、現状の中で、場所が駄目ならばネット販売ですとか、出ていって販売をするなど今いろいろな手立てでやって、先ほど申し上げた金額のような売上げに今伸びてきましたということでございます。

 若い人にとってどうなのかということですが、人気があるのかなと少し不安もございます。

 それで、先ほどの売れ筋商品についてですが、平成18年度の状況でございますが、海軍カレー、豚漬け、マグロのみそ漬け、足柄茶、きゃらぶき、甘ラッキョウ、手焼きせんべいといったところが上位で売れ筋商品です。

内田委員

 分かりました。多分外国船により、そこを訪れる方は割と高年齢層の方が多いと感じられますが、こういった割と御飯のおかずになるようなものも開拓していくというのはとてもいいことだと思います。そして、やっぱり店舗の魅力というのも考えていただきたい。例えば、成田空港や羽田空港からの拠点としてあるYCATなどにも、やはりいろいろなお土産が置いてありますが、私が見たところでは余り魅力的に感じません。また日本道路公団の各サービスエリアも見ておりますが、もう少しその辺も力を入れていただきたいので、そういったところのネットワークと土産物のPRを、是非とも神奈川県は指導していただきたいと思います。

 本県の物産では、その他に、かながわの名産100選というものを確か昨年度、22年ぶりに見直したそうですが、今年度はそのかながわの名産100選の旅行の商品化を図っていくということで、昨日いただきましたパンフレットの中に神奈川名産ピックアップというのが掲載されていますが、その取組状況についてもう少し詳しく教えていただきたいと思います。

観光振興担当課長

 かながわの名産100選は、今お話しいただきましたとおり今年新たに選定し直しました。それをあらゆる場面でやはりPRをしていくということで行っておりますが、単なる物産展、あるいはパンフレット等だけでなくて、これをさらに実際に見ていただいて、食べ物でしたら食べるだけでなくて、作るものでしたら体験ができるといったことも含めて体験学習型の100選をテーマにした体験学習型のツアーをつくっていこうということで始まりました。

 これは各市町には大抵何かしらの100選で選ばれたものがございますので、それを使って体験プログラムになるような形で各市町、あるいはその生産者に体験プログラムができないかということで依頼をいたしました。その中から、出していただいたところから順にそれを商品化できるかどうかを含めて検討していくわけですが、その場面としては、神奈川観光セリ市場という場で、旅行会社の商品造成担当者に来ていただいて、平成17年から既にやっておりますが、その場で提案をしていただくということでございます。そこで商談が成立すれば、旅行会社がそれを商品化するということになっております。

 それが具体的になりまして、9月13日に今年度第1回の神奈川観光セリ市場を実施いたしました。その中の事例でございますが、三浦のカボチャのこだわりの育て方ですとか、完熟カボチャの見分け方といったことも含めまして学んで収穫するツアーということでツアー化をしました。

 それから、松輪のサバというのも100選に選ばれております。今、最高のシーズンだそうでございます。これはシーズンがありますので、逃しますとおいしく食べられません。これは一本釣りという漁法でやるそうですが、この漁師の情熱を聞きながら地元のレストランで味わうツアーをつくりますということでございます。

 それから、10月以降には神奈川のキウイフルーツが選ばれておりますが、この収穫方法ですとかおいしい食べ方を組み入れたツアー、なおかつ生産者から直接お話を聞きながらそのキウイについて説明をしていただくといったツアーを具体化できるということで進めております。今年度は10本を目標にして今取り組んでいるところでございます。

内田委員

 できるだけ体験化に結び付いたことを考えていただくということで、非常にこれから期待しております。

 また、昨日、私が質問いたしました国が制定をした中小企業地域資源活用促進法の活用に向けては、野毛の大道芸とか、また箱根の木製品が選ばれましたが、それらは地域の方でも頑張っているから、国によって支援していただけるということであります。是非とも県としてもアイデアをどんどん出していって、このかながわの名産100選の中から更に市町村の方にも働き掛けて、こういったチャンスを是非とも生かしていただきたいと思います。

 そこで、このかながわの名産100選については、まず神奈川らしさの先導役だと思いますので、ここを大切にしていただいて、更にこの名産の周知をしていただきたいと思っております。

 その中で、やはり女性としては銘菓、和菓子のことについては、やはり和菓子ツアーなどはないのだろうかとかそういうことを簡単に考えてしまいますが、そういった銘菓の振興、和菓子の振興や、またその他の土産物でも、例えば先ほど申し上げました御飯のおかずになるようなきゃらぶきだとかそういったものや何かターゲットを絞ったようなツアーをしていただきたいのですが、そういったことの振興についての取組はどうなっているのでしょうか。

観光振興担当課長

 今、御質問の中でお菓子の方についてでございますが、神奈川県では神奈川県指定銘菓という制度がございます。これは昭和25年に創設され、大変歴史の長いものであります。現在は県内で和菓子を中心に147品目のお菓子が県指定銘菓となっております。

 現在、神奈川県銘菓共励会という組織ができておりまして、その中でこれらの活動をしていただいております。まず、PR冊子としてはこの神奈川銘菓紀行というチラシがございます。これは全部写真入りで掲載されております。それから「観光かながわNOW」のホームページでも銘菓紀行ということでアップをされているところでございます。

 日常は物産展でPRしているが、2年に1度、高島屋横浜店で「神奈川県名菓展」を開催しており、今年度は県内の一大物産展である「かながわ名産展」と同時開催として、去る7月に6日間の日程で開催をいたしました。

 今、銘菓としては、147品目あるのですが、やはり新たなお菓子を入れていかなくてはいけないということで、これも2年に1回ですがお菓子コンクールを実施しております。今年そのコンクールがあったわけですが、これも2年に一度、この名菓展と開催時期を同じくして実施をしておりますが、今年度は26点の応募がありました。一般銘菓の部門とそれから観光土産品の部門、この2部門で申込みをしていただいて、それぞれ審査をして、最優秀賞、それから優秀賞、トータル5点が選定されましたところでございます。このように実際に選ばれたこのコンクールのお菓子も、名菓展の中でPRしてやらせていただいているということでございます。

内田委員

 最後の質問になりますが、名菓展の中ではやはり何か売れ筋というのはやはりあるのでしょうか。そういうのはデータとしては今ございますか。

観光振興担当課長

 誠に申し訳ございません。そちらの実績がとれておりません。

内田委員

 以上で私の質疑は終わりますが、要望の方に移りたいと思います。

 今おっしゃっていただきました銘菓のこと、これも女性にとっては非常にこのツアーに行ってみようかと思うような題材ですので、是非とも力を入れていただきたいと思います。そうした神奈川県の特色を生かす名品、名産はさらに地域産業の活性化、また商店の活性化にも広い意味ではつながると思います。県全体の観光振興の在り方やアイデアをみんなで募って、そしてそれをまた国の方の施策と合わせて、是非ともより良い方向に商工振興が進むことを望んでおります。

 また、民間から観光の仕事に就いたスペシャリストの方、プロだと思いますが、服部委員が先ほどおっしゃっていましたが、やはりそういうスペシャリストをお一人だけではなくて何名か人材登用していくこと。これはやはり特殊なアイデアや企画力も要求される。それから、更にいろいろな、実行力やほかの部局との兼合い等もありますので、そういった人材登用に関しても少し提案をしていただきたいと思っております。

 世界の中での先進国である日本が、観光に関してどのように力を入れていくかは、非常に今後の課題だと私は認識しております。外国人の誘致に特に力を入れていただき、その目標設定、また例えば電柱の地中化やそれから港湾の整備など、また利便性のアップ、こういったところにも力を入れていただいて、それから周りのホームページなどの広報に力を入れていただき、国や地域とのネットワークは更に深めていただいて、より良い観光国としての日本を目標として、神奈川県が是非この中でリーダーシップがとれるように、是非とも皆様で変えていっていただきたいと私は願っております。

 

5 次回開催日(10月9日)の通告

6 閉  会